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June 01, 2017

岸井成格さん(ジャーナリスト)と青井未帆さん(憲法学者)を聴く。【2017・第31回 憲法フェスティバル】

2017年5月 X日
(記録)
①2017年4月29日(土)
【沖縄県民のたたかいは私たちのたたかいー沖縄連帯のつどい(主催:全国革新懇)】(日本教育会館)
会場へ行ったが、「会場の内外とも満員」「会館の安全上のため入場できません」と云われた。帰った。

②2017年5月3日(水)
【施行70年 いいね!日本国憲法ー平和といのちと人権をー 5・3憲法集会】(東京臨海広域防災公演)
参加した。多人数。人に酔った。
・蓮舫民進党代表 
・志位和夫日本共産党委員長 
・森ゆう子自由党参議院議員会長 
・吉田忠智社民党党首 
・伊波洋一「沖縄の風」幹事長
を聞いた。
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【案内】
★いま、足もとから考える 育てよう平和のこころ 伝えよう憲法のこころ★
◎2017 第31回 憲法フェスティバル◎
―今年のテーマ―
メディアと憲法と私たち

■岸井成格 (ジャーナリスト)

■青井未帆 (憲法学者)

♪♪ うた 「いちばん星」

日時:2017年5月13日(土) 開場12:00 開演:13:00
場所:日暮里サニーホール
会費:1800円(前売り) 2300円(当日)
主催:憲法フェスティバル実行委員会

(裏面)
*今年のテーマ = メディアと憲法と私たち*
安倍政権は、70年以上に渡って守られてきた憲法9条の解釈を変更して集団的自衛権の行使を容認し、昨年には南スーダンへ派遣した自衛隊に「駆けつけ警護」等の新任務を付与しました。
この新任務は、日本が戦争に巻き込まれかねない危険をはらんでいます。
そして今、過去3回廃案になった共謀罪を「テロ等準備罪」に名前を変え、数に物をいわせて法制度化を急いでいます。
憲法の無力化、そして国民を置き去りにした権力の暴走。
現在の日本は、まさに歴史的に重要な局面にあるのではないでしょうか。
75年前、市民が誤った情報のもとで戦争への道を突き進んでいった悲惨な過去がありました。
過去に逆戻りしないため、メディアがその力を発揮し、責任と役割を果たすことがこれからはますます求められるのではないかと思います。

「権力は支配したがる、それを抑えるのがメディアである」というのは、今年ご出演の岸井成格さんの言葉です。

憲法フェスティバルは、まず憲法と云うものを身近な存在として知り、考えるきっかけとなるような場を目指しています。
そしてこれを機に、少しでも日常のなかで「憲法についての会話」が広がっていくことを願っています。
メディアの在り方、憲法の意義、そして私たちに何ができるか、「日暮里サニーホール」で共に学びましょう。
ーーーーー
せめて、
せめてです。

せめて吾々が
平和憲法を
守り抜かなければ、
愚かな戦争で
死んだ人たちの
魂は
安らかに眠れません。

それが
誓いであり、
手向けです。

木下惠介
(第一回憲法フェスティバルに寄せられたことば)
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【出演者プロフィール】
●岸井 成格 (きしい しげただ)/ジャーナリスト
毎日新聞社特別編集委員。
1944年生まれ。東京都出身。慶応義塾大学卒業。
1967年毎日新聞社入社。
熊本支局、政治部、ワシントン特派員を経て、
1991年、論説委員。
その後、政治部長、編集局次長、論説委員長、主筆を経て現在は特別編集委員。
2016年3月まで、TBS「NEWS23」アンカー、
日本ニュース時事能力検定協会理事長、NPO法人「森びとプロジェクト委員会」理事長、
TBS「サンデーモーニング」コメンテーター。

●青井 未帆 (あおい みほ)/憲法学者
学習院大学大学院法務研究科教授。専門は憲法学。
東京大学大学院法学政治学科研究科博士課程単位取得満期退学。
信州大学経済学部准教授、成城大学法学部准教授を経て、
2011年より現職。
著書として、『憲法と政治』(岩波新書)、『憲法を守るのはだれか』(幻冬舎ルネッサンス)など。

♪♪いちばん星 (いちばんぼし)/合唱団
合唱団いちばん星は1992年12月23日、川崎の教職員を中心に発足。
翌年「創立1周年コンサート・中田喜直とともに」を開催し、川崎の市民合唱団として輪を広げて、その後毎年演奏会を行っている。
2017年1月9日には「うたいつぐ平和」というテーマで第24回コンサートを行い、約1000名の観客が来場した。
現在団員は、女性34名・男性11名の計45名。
「”愛と平和を歌う合唱団”として、合唱を楽しみ、平和で豊かな社会を実現する事業に貢献する」という基本理念を支えに、聞き手の心に届く歌を目指している。
東日本大震災後2012年には岩手県大槌町で、地元の「動揺歌う会」と合同で被災地支援コンサートを行い、その後も大槌町の合唱団との交流を続けている。

(賛同者一覧 ー略)
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さっそく いって みよう!
満満席!
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◎司会 女性
◎実行委員長あいさつ
◎(うた) いちばん星
・歩行補助用押し車使用の男性登場、
(スーツにネクタイ姿)
(メモ)
私は95歳です。
昭和20年8月、中国東北部の軍隊にいました。
非常招集ラッパで飛び起き、軍団列車に乗せられ、アムールを渡り、チャムスヘ向かっていると聞きました。
ナンチャ駅で開拓団の人達といっしょになりました。
屋根のない列車でした。女、子供もいました。
8月15日、ハルピンで、戦争は終わったと知りました。
その後、私は4年間シベリアへ抑留されました。
日本へ帰った時、母は亡くなっていました。
入隊の時が母を見た最後になりました。
・・・・・
私は、歌い続けています。
せめて、、、。
♪♪♪
(拍手)
ーーーーーーーーー
●岸井 成格 (きしい しげただ)さんの講演
(配られたパンフより)
*ジャーナリスト 岸井成格さん からのメッセージ*
連帯のご挨拶です。 
今、世界も日本も歴史的転換期を迎えていますが、日本の直面している最大の危機は、世界に誇る「平和憲法」の土台が崩れ始めたことです。
「権力は必ず腐敗し、時に暴走する」
「絶対的権力は絶対的に腐敗し暴走する」
これは古今東西の鉄則であり、戦後、新憲法の下に再出発した日本国民の自戒を込めた決意です。
特に権力監視を基本とするメディア、ジャーナリズムの原点でもあります。
しかし、憲法改正を党是とする自民党、とりわけ安倍首相は敬愛する祖父、岸信介元首相が提唱した「自主憲法制定」を悲願とし、次々と「改憲」ならぬ「懐憲」の道を突っ走っています。
みんなの力で止めましょう。
ーーーーーーー
(講演は、13:55~15:15、80分間だった。
レジュメなし、原稿なし、会場全体を見回しながら話された。
ユーモアと熱烈さ、豊富な知識で聴く者をぐいぐい引きつける。)

(メモ)-一部
・参加者のみなさんに敬意を表します。
合唱団素晴らしかったですね。
95歳の方の独唱、、私の叔父もシベリアに抑留されておりました。
思い出しながら聞いておりました。

日本国憲法をめぐる情勢に危ういものがある。
安倍首相の改憲メッセージですね。
毎日新聞は、夕刊で、憲法”改正ではなくして懐憲”と見出しをうちました。

2020年から、首相のいう憲法を実施するともいう。
国会で内容を追及されたら、
「読売新聞を読んでください」と答弁した。
国会をバカにしている。
読売は安倍首相の広報紙になったのでしょうか。
憲法改定の発表は、ビデオメッセージとして日本会議へ送ったものです。
総理大臣として送っているのです。
追求されると、自民党総裁としてのものだ、とこたえる。
総理と党首、これを使い分ける。
憲法9条。
第1項、第2項をそのままにしておいて、第3項を付け加える。
自衛隊を銘記する。
しかし、これは自民党内でも討議していない。
自民党には発表した改憲案がある。
それには9条を変える。
自衛隊を軍隊にするとある。
安倍改憲案は、結局、公明党を取り込むためのものだ。
公明党は、加憲を言っているから、ぎりぎり受け入れるだろうと。
高等教育の無償化を憲法でやる。
これは、維新の党 向けだ。
自公維の与党体制を作って憲法を変えようというものだ。
自民党内でも唐突感を持たれているが、安倍さんは、国会で3分の2の議席を持っているいま、
国民投票まで数の力でガンガン持っていこうというのだろう。
行政の長が国会を指図する、これは憲法に違反している。

安倍政権の4年間、何をやったか。
2013年特定秘密法を強行採決した。
国会で何が秘密か、と問われてそれが秘密だといっている。
森友疑惑で資料の提出を求められて、廃棄した、と言い、
森友の設立趣意書はのり弁だった。
説明責任を果たそうとしない。
秘密法が影響している。
40数年前、沖縄返還協定問題で毎日新聞は日米密約があると報道した。
先輩記者ー西山さんーだったが、あの報道で彼は記者生命を絶たれた。
35年後、アメリカの情報公開で密約は明らかになった。
しかし、日本政府は密約を認めていない。
政策に関わる問題で記録を残さない、議事録を残さない、それでは国家公務員とは云えない。
情報隠しをやってはダメだ。
1回隠すと何でも秘密にしてしまう。

翌年、武器輸出が解禁された。
集団自衛権行使を容認した。
歴代内閣が集団的自衛権行使は憲法違反だとしてきたものを、1内閣の閣議決定で容認した。
海外派兵への道だ。
日本を戦争が出来る国にしようとしている。
戦後70年、日本の出発点、これの否定だ。
権力は暴走する。
絶対的権力は腐敗する。
歯止めをかけるのは国民だ。
メディアは国民に真実を知らせなければならない。
暴走にブレーキをかけるたたかいだ。
これは、大きな闘いになる。
メディア、ジャーナリズムの責任は大きい。

2015年、南スーダンに自衛隊を派遣し駆けつけ警護の任務を与えた。
海上自衛隊は米韓防護を行った。

2016年、総務大臣の電波停止発言があった。
私の番組を偏向報道だと攻撃した。
偏向、公平、誰が判断するのか。
外国メディアが来た。
日本との温度差を感じた。
集団的自衛権行使問題で
番組(ニュース23)で、”変わりゆく安保法制”を40日間やった。
取材を徹底的にやった。
憲法学者にも聞いた。
取材をやればやるほど、憲法違反であることがはっきりした。
世界中でアメリカの行う戦争に自衛隊を出すというものだ。
アメリカのジャパンハンドラーにも会った。
アーミテージは、「にほんで集団的自衛権行使の安保法制がまもなく成立する」と嬉しそうに話した。
戦後、アメリカは日本と一緒に戦うことを追求してきた。
しかし、できなかった。憲法9条があるからだ。
戦えないなら、”Show the Flag!"と要求した。実現した。
次に、"Boots on the Grand!"と要求した。実現した。
安保法制ができれば、すべてのバリケードが取り払われる、と言った。
強行採決された。
しかし、我々は危険性を告発し反対の声を上げ続けなければならない。

番組への攻撃が「新聞広告」に大きく出た。
偏向報道との批判で、私への攻撃だった。
放送法4条を悪用して述べていた。
独裁的手法をやめさせようという時、公正な報道とはそれを批判することだ。
政府批判が偏向報道などという、そんな馬鹿な話があるか。
国連人権委員会から調査に来た。
ニューヨークタイムスは「アベノミクスと日本のメディア」と報道した。
国境なき記者団は、報道の自由ランキングを発表しているが、
日本は世界で72位た。
民主党政権時代は、10位だった。
先進国ではずば抜けて低い。
共謀罪が成立したらさらにさがるだろう。
「緊急事態法」によって戦時体制までできるだろう。
外国メディアは日本をよく見ている。
イギリス・BBCは、アベを支える右派について報じている。
「北朝鮮の脅威をあおればなんでもできる」
絶好の機会だ。
オリンピックの政治利用もある。

・アベノミクスについてTBSで報じた。
街のインタビューで3人が3人ともアベノミクスを批判した。
そうしたら、安倍さん本人が「おかいいじゃないか」と怒った。
翌日、自民党から抗議が来た。
放送法4条にもとづいて、公平公正にやれと。
私たちは現場を聞いた回った。
何人にもインタビューしたが、アベノミクスに賛成という人はいなかった。
賛成の人をわざわざ探さなければならないのか、というものだった。
報道に忖度を持ち込めというものではないか。
ーー
・安倍改憲案、9条に第3項を付け加える、これは日本会議が主導している。
森友もバックは日本会議だった。
教育勅語を暗記させてー塚本ー安倍夫人と結びついた。
ーー
マスメディアに対する政権側のゆさぶりがある。
それは、系統的で巧妙でしつこいやり方だ。
安倍さんには、マスコミ対策では過去の体験から学んでいる。
一つは、テレビ朝日の椿さん問題だ。国会でつるし上げた。
もう一つは、NHKの従軍慰安婦・民間法廷、問題だ。
教養番組としてつくられたものだったが、官房副長官だった時、安倍さんはNHKへ乗り込んだ。
「この番組はおかしいから変えろ」と言った。
NHKは放送内容を変えた。
これは、彼の成功体験になった。
現在、政権側は、マスコミの選別、分断を行っている。
各局の番組の中にも選別、分断が進んでいる。
認められる記者とそうでない記者がいる。
権力に認められて、それは間違っていると気が付かない人もいる。

・メディアの幹部が総理とメシを食っている。
よく報道される。まちがっています。
言っておきますが、TBSと毎日新聞は、幹部も、総理と食事はしていません。
メシはくっていません。
もし、そういうことがあったら、私は、番組の中ではっきり言います。

・皆さんにお願いしたいことは、良い番組があったら、すぐ支持する、ほめる声をあげてください。
たいへんな力になります。
ーーー
2015年、自民党の「芸術と子供を考える会」で、出席者が「沖縄の二つの新聞をつぶせ」と発言しました。
また、マスコミを懲らしめるには「広告を止めろ」と言いました。
経団連に働きかけると。
スポンサーの株主総会があります。
そこでも、おなじく安倍親衛隊と云われる人たちの発言があります。
”偏向番組に広告を出す会社がある。広告をやめろ!」
マスコミの委縮を狙っている。
権力は暴走する。
政権の狙いは何か。
戦後体制の脱却、
戦争を出来る国に日本を作り変えることだ。
自主憲法。
岸信介の執念、それを果たしたい。
私は、岸信介にインタビューしたことがあります。
彼は言っている。
「満州国は私の誇るべき作品です」
満州国建国のバックパワーは岸です。
関係者にも話を聞いたが、誰もが、岸のこと、一連のこと、
「とても口に出して言えない」と応えました。
戦後、岸の歩んだ道、自由民主党結成、幹事長、総理大臣、
「押し付け憲法改正、、、」
しかし、押し付け憲法論は今や総崩れになっています。

・できた時、マッカーサも驚く内容、平和憲法になっていました。
その憲法を崩してはいけません。
(拍手) 終わり
ーーーーーーー
【質問と応え】=メモ
★岸井さんへの質問★
▽3月から、有名ニュースキャスター3人が降板しました。
岸井さんは「ニュース23」をおりました。
当局からの圧力があったのではないですか。

◎TBSサンデーモンーニング(日・朝8時)を毎週楽しみにしています。
番組への嫌がらせはありませんか。

◇安倍1強です。支持率は高い。
これをどう見ますか。
安倍首相に一言いうとすれば何を言いますか。

□外国特派員協会へ安倍さんは呼ばれてもいかないそうですが、どうしてでしょうか。

△共謀罪についてのご意見をおねがいします。

◎岸井さんが新聞記者になった、目指したきっかけは何ですか?
ーーーーーーーー
●岸井さんの応え
(メモ)
*降板の深層には謎が多いです。
私への直接の圧力はありません。
しかし、巧妙、執よう・しつこい、揺さぶりはいつもあります。
メール、代議士秘書、、、。
報道ステーションの古舘さん、あれには圧力があったと思います。
コメンテーターの古賀さんが先ずおろされた。
降ろされた3人に共通していることは、安保法制に反対していたということですね。

*サンデーモーニングは30年になります。
オンエアー中からFax、メール、いくつも入ります。
番組は、事前の打ち合わせは一切やりません。
NHKとちがう所です。
画面から緊張感が失われたら報道番組としておしまいだ、という考えがあります。
私は、いつも最後に振られます。
前の人達は、弁舌のするどい方々ばかりです。
何についても話せるように準備はおこたりません。
TBSは、代表、局長誰も権力者とメシ食うことはしません。
内容がおかしくなることはありません。

*安倍首相に対して、田原総一郎さんと意見が一致して、話したことがります。
総理復帰のときです。
”右翼の思想は封印した方が良いです”
現在は、これはもう無理ですね。
立憲主義についてですね。
権力者には憲法を遵守する義務がります。

高支持率については不思議な点はあります。
回答を見ると、他に選択肢が無いという点が多いですね。
消極的支持と云えます。
電話による調査で聴き方によっても大きく変わってきます。

*外国特派員協会での記者会見、思い出すのは、故田中角栄首相のことです。
あの時、記者から「(ロッキードから)いくらもらったのか?」とズバリ質問されました。
いま、安倍首相が会見をしたら、森友問題で、昭恵夫人のことなどハッキリ質問されるでしょう。
だから、記者会見には呼ばれても出ないのだと思います。

*共謀罪については、絶対反対です。
国家秘密法に続き戦時体制創りに向かう法律です。
戦時体制創り、この上でいちばん厄介なのはメディアです。
スマホの盗聴も云われている。
記者は、権力に一番ねらわれる。
取材で多くの人に会います。
職務質問からはじまる。
簡単にできるようになる。
何にでもひっかけられる。
「あなたあの人と会っていたが何を話していたのか」と。
与党の賛成、信じられない思いだ。
とんでもない法律です。

*新聞記者になったきっかけ、-話すのは気恥ずかしいのですが、、。
60年安保、ケネデイ暗殺、中国文化大革命、ベトナム戦争、ベトナム反戦運動、フォークソング、、。
このころ、高校、大学時代でした。
何でこのようなことが起きるのか知りたいと、、。
大学は慶應の経済学部に入りましたが、途中、法学部へかわりました。
そして、ジャーナリズムということを考えました。
毎日新聞へ入って、最初に熊本支局へ行きました。
そこで、水俣病を取材し、公害を知りました。
患者さんの家に泊まり込んだこともあります。
裁判に持ち込みましたが、最初の取材をしました。
・ハンセン病の方の取材をした時、出されたお茶を飲めませんでした。
今でも、心が痛みます。
・サリドマイドの子供さんを取材しました。
聡明なお子さんで、足を使ってなんでもできる。
お母さんは、普通の小学校へ入学させたいと、、、。
私たちも無理だと思いました。
しかし、繰り返し要望してついに実現しました。

・そういう中で、全国に革新自治体が広がりました。
社会党・共産党の共闘がありました。
当時の佐藤内閣は危機感をもち、公害防止条例作りを表明し、公害国会が開かれることになりました。
担当省も作る。
新聞社は、公害を知っている記者を東京へ集め、私も東京へ移りました。
当時、公害の担当は、山中貞則さんでした。
山中さんは、「担当省庁」の名前をきめたい、記者んさん、名前を出してくれ、と言ってきました。
当初、大蔵省から「公害調査省」が出されていました。
私は、Environment、という言葉を知っていました。
資料を付けて山中さんに持ってい行った。
「環境省」と決まりました。
(終・長~い拍手)
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●青井 未帆 先生の講演●
(15:25~・ 80分間の講演)

(メモ)-一部
・岸井さんの講演、たのしかったですね。
5月3日、憲法記念日、あの日、私は講演したのですが、失敗しました。
肩の力を抜けと、みんなに言われまして、、、。
私の話、少し難しくなりがちです。
テーマは【メディアと憲法と私たち】ですね。
メディアは、外側からみています。
私は別な観点から話してみたいです。
ーーーーー
(レジュメ)
2017年5月13日
第31回憲法フェスティバル「メディアと憲法と私たち」
青井未帆 (学習院大学教授)

1、いくつかの疑問
・「改憲の機は熟した」―喝采   ←誰に向けて言っているのか?
・なぜ話がかみ合わないのか? ←もはや理屈の問題ではないのか?
・メディアは誰に向かって話をしているのか?←「政治的中立性」?

→政府が理由をつけて説明しなくなった時に、何が残るのだろうか?
政府に真っ当な理由のある説明を求めなくなった時に、何が残るだろう?

2、「客分」「お上」⇐ あまり状況は変わっていない、のかもしれない
・大衆化しやすい、流されやすい、自分たちは政治に関係ない
・高揚とメディア: メディアを先導した国民意識

3、人それぞれの人生を過ごせるのは当然 ⇐ 変わった、はず
・自分にはどうしようもない理由で差別してはいけない
・「仕方がない」と諦めめはいけない
・政党ではない命令に従わせてはいけない

4、軍の論理:軍機の維持、服従、合理性← →市民社会の論理:自由、人権
・実は、近代以降の歴史の中で、「軍」の統制に成功していないこと
←自衛隊と書き込むだけ、の話ではない

・軍の論理を浸透させやすい手法が、再び用いられていること
 *しかも、ずっと巧妙に :「空気」の醸成
←特定秘密保護法、共謀罪、教育、メディア :素性を隠した政府言論

・「常識」が変わってしまった

5、最後は、大事に思う心の問題
・「決して戦争を許さない」という日本国民の決意
・二度と過ちを繰り返さない

(レジュメ終わり)
ーーーーーーーーーー
(青井先生のお話し続き)
・安倍首相は、「改憲の機は熟した」と言っていますが、誰に向かって言っているのでしょうか。
私たちの周りで改憲について気軽に話せる状況にはありませんね。
首相のメッセージに一部では、喝采が起きたと報じられています。
「機は熟した」の集会は大きく取り上げられたのですが、よく見ると参加者は少ないのです。
それに対する「憲法を守れ」の集会は、(今日もそうですが)、はるかに人数も規模も大きいのです。
しかし、報道で「守れ」の集会は扱いが小さいですね。
「機は熟した」報道の仕方によるようにも思います。
「機は熟した」、確かに熱気はあったようです。
しかし、憲法を変えよう。ただ変えようで、理屈はないです。
「現憲法が嫌だ」、というだけで理屈を言わない。
議論がかみ合わないのは当然です。
国会での質問に答弁はかみ合っていない。
内閣法制局は、良く頑張ってきた。そう言われます。今は亡きに等しいのですが。
国会で鋭い質問が出される。
鋭い質問にきちんと答えるために法制局は良く調査してきたのです。
現在、これがダメになりました。
答弁が崩壊するのは当然です。
内閣法制局の状態は、今後、あらゆる分野に影響を及ぼすと思います。

・メディアは誰に向かって発信するか。
国民向けでなく、官邸のための発信もある。
毎日新聞―西山事件がありました。
日本社会にとって、残念な事件でした。
「情を通じて」が出る前は、国民の知る権利が積み上げられていました。
関心が知る権利から大きくそれてしまった。
西山記者を守ることができなかった。
特定秘密法反対で毎日が頑張ったのは、その経験があったからでしょう。

・メディアの姿勢だが、メディアに政権も市民も「中立を」求める意見が多い。
しかし、メディアは「市民の味方」であることが重要です。
特定秘密法反対運動の時、ある新聞記者が、
「私たちサラリーマンは、云々、、、」と発言した。
とても違和感を持った。
マスメディは特別な立場にあります。
市民の味方であり、権力の監視の役割があります。
サラリーマンではないのです。
忖度をしてはいけない。
日本社会にとって、メディア関係者は、市民の知る権利、言論の自由、表現の自由、の上から大きな役割があります。
自分たちはまた、この自由をどれだけ大切に思っているかも問題です。

アメリカの場合ですが、重要な決定ー日本の閣議決定のようなものーが行われると、必ず、指導者を呼んできて、メディアの前で話をさせます。
よく抗議デモがおきる。暴動になる場合もある。
これを防ごうと「表現の自由のため」と話します。

日本ではどうか、以前、東大ポポロ事件 がありました。
裁判の結果は、学問に関係がなければ大学は場所を貸さなくてよい、ということでした。
事件が起こる前に抑える。
委縮は簡単におきるようになった。

政府は理由をつけて説明することを現在止めている。
何が残るか。
内閣への支持率は高い。
国民は許しているということになる。
「客分」「お上」の思想だ。
上の者に文句を言わない限り不自由ということはない。

アンケートで政治に関心があるという回答は、7割を超える。
しかし、かかわると、こわい。
支持率が高いのは当たり前と云える。
空気として、政治のお客様という状況が残っている。
江戸時代、封建制社会、身分制社会の時代がそうであった。
屈強な会津藩が薩長軍に徹底的に敗れた。
何故か。城下町の人達がみんな逃げたためだ。
大衆をとらえる、支持されることだ。
しかし、大衆は流されやすい。
働きかける対象としての大衆ーそれなりの努力、、、(程度でよいのか)。

(秘密法、安保法、、)
メディアは当初抑えた報道だった。
しかし、だんだんワクワクする記事を書くようになった
読者からの声があった。
行動への参加者が増えて行ったことによる。
精神の高揚がみられた。
国民の意識をメディアが報じるようになる。

・日本国憲法施行70年ー変わった部分もある。
(発展した部分もある)
”個人”の大切さと云う点だ。
自分ではどうしようもない理由で、差別してはいけないという点だ。
非嫡出婚で生まれた子供に、相続問題で差別してはいけない、という判決が最高裁で出た。
これは大変重要だ。
憲法制定時、大きな役割を果たしたベアテ・シロタ・ゴードンさんは、草案に非嫡出子の差別撤廃を書こうとしたが、認められなかった。
時間はかかったがようやく実現した。
平成 5年(1994年)の判決では、非嫡出子への差別は認めるというものだった。
平成25年(2013年)判決で差別不当が確定した。
大きな前進だ。
誰かに人生を任せるーこういうことはしない。
正当ではない命令には従わない。
諦めないで主張すべきを主張する。
個人主義がここまで到達している。
ここから物事は出発する。
個人で出発する。

・軍の論理は国益の論理でもある。
市民の自由、人権と衝突する。
明治政府は薩長藩閥政権だった。
軍隊が体裁を整えたのは明治天皇を大元帥としたときからだ。
軍人勅諭を作った。
これは、物語的、太平記的で読みやすくできている。
西周が書いた。
軍の論理と市民社会の論理は違う。
軍人勅諭は、市民社会の中に軍の論理を注入する役割を果たした。
市民社会は対抗できなかった。
自由、人権の論理の未発達、未だない社会へ軍の論理が浸透した。
教育勅語は、天皇の直接の言葉ということだが、子供の時から軍の論理を浸透させる役割を果たした。

現在、軍の論理に対抗できる市民社会であるだろうか。
軍の論理=軍機の維持、服従、合理性
憲法9条は、軍の論理に対抗できる。
軍隊を否定している。
軍の論理は浸透できない。
しかし、政権は軍の論理を浸透させやすい体制を作ろうとしている。
巧妙に浸透させようとしている。
「空気」を醸成している。
秘密法、共謀罪、素性を隠した政府言論、、
「常識」が変わりつつある。
9条を崩そうとしている。
9条に3項を付け加える。
自衛隊を軍隊とする。
軍をどう取り扱うというのか。

「軍」の統制に成功した試しはない。
『統帥権の独立』-これによって議会も内閣さえも何も決められなかった。

・最後は、憲法を大事に思う心の問題だ。
憲法は国家権力を縛る。
国民が憲法を大切だと思うことだ。
「決して戦争を許さない」という決意を固めよう。
二度と過ちは繰り返さないと。

日本会議は、憲法を「何が何でも変える」という立場だ。
我々は「絶対に改悪を許さない」と言う決意だ。
気持ちで勝ることが重要だ。
押し付け憲法だという。
不磨の大典ではないという。
明治憲法は不磨の大典であった。
だから学説を攻撃した。
現憲法で表現の自由があるから「押し付け憲法」だ等と云えるのだ。
政権を預かる者が、、、。
(終・拍手)
ーーーーーー
★青井未帆先生への質問★
(メモ)
◎安保法で内閣法制局がおかしくなって、統治機構が機能しなくなったというようなお話しでした。
そのことを、もう少し詳しく。

□改憲論者は、現憲法は現状に合わない、だから変えると言います。
本当のところはどうなのでしょうか。

△安倍改憲では、学費無料化を言っています。
どういうことでしょうか。

〇憲法を暮らしに生かすと言いますが、具体的に何ができるでしょうか。

◇大学で教鞭をとっておられますが、学生は憲法問題など、どのようにとらえているのでしょうか。

▽安倍首相に一言、何を言いたいですか。

◇憲法学者を志した理由は何ですか。

【青井先生の答え】
*法制局が機能不全に陥っている。
グダグダだと思います。
2013年人事の不具合によるものです。
為にする手法が何をもたらすか見せています。
内閣法制局は最強官庁と云われていました。
大日本帝国憲法より古い。
法案、政令、違憲事務、すべてをチェックしていました。
それは官庁の権威の裏付けになっていました。
それを壊したのです。
安保法制問題に限らず、影響は多方面に及ぶと思います。

*憲法が現状に合っていない、それは当然です。
憲法が現状通りということはどこにもありません。
人間平等などーこうならなければならないという目標が設定されています。
努力することです。
統治のあり方、国の在り方は違う理解が必要です。
9条は、現状を制約する力があり、意義があります。
国会解散の権限を内閣総理大臣が持つという解釈は検討するべきだと思います。

*学費無料化は法律ですぐにでもできます。
できないのは、政治の貧困のせいです。
それを憲法のせいにしてはいけません。

*憲法を暮らしの中に生かす。
これは、まず、個人として他の人の人権を認めることです。
これができれば、憲法の理想はかなり実現できると思います。
表現の自由、信教の自由を認めあう。保障される。
沖縄問題も個人の問題として出発して考えたいと思います。
家族はむずかしいです。
個人を守るのが家族であり、個人の自由と夢をあきらめさせる家族ということもあります。
どういう時に自由でない、と思うのか?
女性、家族。考えていきたい。

*大学で教えるようになって10数年経ちます。
3校変わりました。国立大、私立大、気質の違いはあります。
一般的に、大学生の憲法への関心は高くない。
安保法制への関心も高くはない。
学生は、忙しいです。
ニュースをじっくり見る時間がない。
新聞を取っていない人が多い。
政治は上の人がやる。自分たちは「客分」と、そういう面もある。
しかし、ブラックバイト、ブラック企業への関心は高く、良く調べている。
シールズの活動は見聞きしています。

*安倍首相は恥ずかしいところがあります。
一言、「恥を知れ!」
ですね。

*憲法=ICU(国際基督教大学)で、故奥平康弘教授の授業をうけたことです。
授業が何と面白いのだろうと思いました。
先生から、「表現の自由」について学んだ。
表現の自由=社会が支えられている。
権力と自由、衝突する。なぜか。考えること。好きになった。
憲法9条と「武器輸出3原則」―国是とされている。
分厚い「憲法文化」があると。
憲法文化ーそこに9条がある。
勉強するようになりましした。
(終ー長~い拍手)
ーーーーーーー
*憲法学者・青井未帆さん からのメッセージ*
・安倍首相が、総裁と云う立場で憲法9条改憲に踏み込むなど、事態はこれまでとは違う局面を迎えつつあるように見えます。
しかし、皆さんの周りではどうでしょうか。
〔改憲の機は熟した〕といった雰囲気ではないのではないでしょうか。
むしろ、憲法の話をするだけで、「政治的に偏向している」と言われかねない「空気」がありませんか。
和を乱しかねない危険な輩とレッテル貼りされる「おそれ」がありませんか。
私は、このような雰囲気は、官主導で作られたものだと考えています。
本日は、そのような状況を踏まえつつ、日本国憲法が最も大切な価値とする「個人の尊重」について、私たちの社会にとって意味することは何か、考えてみたいと思います。
ーーーー終ーーーー


 


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